コペンの旧車専門再生屋・ぱち当てとつら決め・オッサンの独り言・TE27の再生続き・そろそろ梅雨入りに関するカスタム事例
2025年04月27日 19時09分
クルマ関連の仕事をして、いつしか好きでやってた板金塗装の仕事により、お客さんのクルマばかりやってたせいで、自身のクルマはそっちのけ。職種変えてから出会ったコペンが数十年ぶりの楽しみになりました。沢山のいいね!フォローありがとうございます。
お疲れ様です。オールペイントから決して、水かけて洗剤かけてジャブシャブの洗車してないムー太郎です。。本日は15分程濡れたクロスでなぞり吹き、軽くコーティングからのドライクロスで伸ばす。
はい。。40分程の作業で終了。。
いいんですよ。こんなんで。。😊
今年の夏場の直射、夜の温度差で塗膜の状態をみる為の研究です。
さて。相変わらずいつもの長文すみません。めんどくさい方はどうぞスルーでお願いします。
昨日クルマ仲間からのLINEがありました。
「ムー太郎の言う[ぱち当て]と[つら決め接合]教えて!」
との事。ぱち当てのメリット、デメリットとつら決め接合についてのアンサーになります。
タイミング良く現在ぱち当てのされた患者携わってます。
ぱち当てとは。
ペイント、及びパテを剥離した際に、現れる上から押さえ縁を溶接で固めてパテ。みたいな。写真参考。
鉄板剥離から、当てられた鉄板の下には進行する錆びと明らかに廻りに広がる錆びです。
もう少しわかりやすい写真を
コレもぱち当てで、サンディングで表サビ無し!「ラッキー!そのままパテで!」なんてね。再生屋の仕事はそこ。そこを正して行く作業です。
次の写真を。
パテ当ての鉄板剥がしてみました。。
さらにサンディング。わかりますかね?ペイントの剥離作業から錆びが確認出来ない事で、内側へ、インナー側に錆びが進行し始めます。
幸いな事に、この部位のフェンダーアーチインナー部分はまだしっかりしてましたが、少し錆びが発生。切り継ぎする程では無いです。錆転換剤塗布からの。
はい。ツラ決めの溶接接合です。
サンディングで決め、裏から防錆処理です。
ぱち当てのメリットです。。
「作業短縮」「見積もり金額からの仕事」
わかりますかね?😊
業者の都合です。お客様は外装の仕上がりしか見れないので喜びますけど。
デメリットは、内側へ錆びの進行を進めてる事。どうせ4、5年乗れば次に乗り換えるし、見てくれ良ければ満足って方なら文句も無いでしょう。
旧車の部類になった時、ペイントを剥離して途方に暮れる職人さんが居ます。
おそらくそれは「安く早く」の作業で絶賛されてただろう事ですから。でも見えない所で錆びは残ってて進行してるって事。
パネルボンド接合の時代ですね。。それもまた時代です。こだわる職人はそろそろ消えて無くなると自身思いながら、少しでも個体を良い状態で残して行きたい。
現在携わる個体は、きっと自身がこの世から去っても生きてる、生きる様に手がけてます。
さて、自身の言うぱち当ての説明
錆び穴を極力サンディングして、鉄板を当て溶接、0コンマ8ミリの鉄板当てて溶接。ビードサンディングですが、前の写真
、重ねて当てた部分は錆びが進行、次は内側へのダメージになります。パチっと当ててパチと溶接接合。
錆び穴はしっかり排除、生きてるパネル同士をツラで接合。指先で触れて掛かりの無い微かな段差も許さないくらいで接合。
イラストの鉄板厚く見えますけど、1ミリから0.8ミリの母材です。普通に電圧合わせて真摯に溶接したとしてもアウター側に歪みや、触れるだけで「ペコンペコン」とたわみが生じます。それを起こさない為のテクニックは経験しかありませんが、せっかく接合したビードをサンディングする事は、接合=弱い と感じると思います。
表から溶接しても、しっかり裏側でビードが出来る仕事をムー太郎やっちゃってます。
つら決め接合する理由は、腐食しにくい施工方法なのです。鉄と鉄の重なり、その間には間違いなく錆びの進行になりますから。
だからといって、自身の仕事が正しいとは言いません。そんなぱち当てが何層も重なる事、元々の形から離れて行きます。
元々の車幅、形状が崩れて行く。わかりますかね?。この個体も純正車幅より1センチ弱ワイドになってました。
再生屋ですから正す事か仕事です。
時間はかかりますが、再生屋としてこれからもしっかりボディーと向き合って正すよ。
今回の講師、長文おじさんの(笑)独り言でした。閲覧ありがとうございました。。
TE27の再生作業はまだまだ続きます。
ここまで閲覧感謝します。
また、いいね👍やコメント、励みになります。感謝します。
また来ますね。