ジムニーの釣り・フライタイイングに関するカスタム事例
2025年05月30日 17時38分
魚釣りをする為のクルマ。基本的にカスタムと整備、釣りの話、備忘録がメインの投稿になります。コメント以外の通知は全て通知オフにしておりますのでフォロー頂く際にはコメント下さい。 通知も来ませんから無言フォローはそのままスルーになりますので悪しからず。
投稿は普段、時間がある水曜か木曜にする事にしていますが、緊急事態発生。
前回の投稿であるフライタイイングについてリクエストを頂きましたので6月釣行に間に合う為にも昨夜写真撮りながら巻いてみました、その一部始終です。
釣りに興味が無い方には全く面白くない内容です、お暇な方はお付き合い下さい。
さて、今回は特殊な投稿です。
CTでこんな事やってる方がいらっしゃるのか知りませんが…。
フライフィッシングで魚を釣る為に使うフライ、毛針ですね。
今回はこれの巻き方を書きます。
中禅寺湖仕様ですが管理釣り場でもバチバチに釣れます、改良に改良を重ねてこの仕様に落ち着いたこのフライ、どれだけ釣れるか昔にチャレンジしてみた事がありますが冗談抜きで1日で100匹を超える釣果を叩き出したフライです。
(シューティングヘッドで30mほど投げられる事が前提条件として必要ですが…)
久しぶりにマテリアル引っ張り出しました。何とか巻けそうです、少なくとも8年9年振りくらいのフライタイイング…、巻けるのか?
フライタイイング経験者、フライフィッシングエキスパートに向けての専門用語を使った説明に終始するかと思います。
この内容に興味があり、もっと詳しく知りたい部分がある方は質問にお答えしますので遠慮なくコメントにてご質問下さい。
①では巻いていきましょう。
LEAD WIRE(鉛の重り)ですね、管理釣り場ではこのNO.3を使いますが、中禅寺湖ではタイプ2の沈下速度に同調出来るように、若しくはそれよりも先頭切って沈むようにもう少し重めでも良いかと思います。
②管理釣り場用に巻いていた重りの量ですね、フックはTMC102Yの#11に26㎜の長さを切り出し8回転フックシャンクに巻き付ける、と当時の自分は書き込んでます。
試行錯誤して最適なフックに重りの量、自分の定番フライレシピですね。
③今回のフックは当時の中禅寺湖仕様で使っていたTMC760SP #6
本来ウェットのパターンを巻く為のフックだけど、このリマリックベンドで巻くとフライがシブい仕上がりになるから好きで使ってました、勿論掛かりの良さもありますが…。
今回#6が使い切って無くて#8が残っていたのでこれで巻きます。
切り出した重りを巻き付けます。
④簡単に壊れないフライを巻く為にゲルスパンスレッドを使い重りの前後をテンション張って往復させて重りがズレたりしないように固定する感じにしっかり巻きます。
マラブーですが、動きが良い部分を贅沢に使います、このマラブーだと白い丸で囲んだ部分のみ使います。
今回ストック切れでキャナルさんのマラブーを使って巻きますが当時の自分が好んで使っていたお勧めはTIEMCOさんで取り扱いのあるネイチャースピリットのプライムマラブー、白い丸で囲った使える部分がこの写真よりも多い印象で質感が最高です。
①マラブーを15本くらい切り出してシャンク上に巻き留めます。
②フラッシャブーを数本巻き留めます。
③その上に15本くらいマラブーを載せてフラッシャブーを隠すように巻き留めます。
④各マテリアルを巻き留める末端は重りの後端に合わせます。
こうする事で、重りとマテリアルを巻き留めた部分が同じくらいのボリュームになります。
マラブーはフラッシャブーを囲む様な感じで…
シャンクの段差を埋める様に巻き留め…
次はポーラーシェニールなどの毛足が長いものをシャンク後端に巻き留めます。
今回使用したこれはショップが染めたオリジナルだったかな?…商品名が不明…。
張りのあるダビング材にアイスダブを混ぜます。
使用した商品名はネイチャースピリットのグレーオリーブとヘアラインダブのUVパールですね。
混ぜたダビング材をタッチダビング感覚で軽くスレッドに付けます、ドライフライを巻く時の様にきっちり撚り付けはNGです。
先に巻き留めたシェニールは一旦後方へ掛けておきます。
ダビング材をゆるゆるで前にかけてテーパーを付けて巻き留めます。
アイ直前はこの後もマテリアルを重ねて巻き留めますから意識してスペースを開けておきましょう。
シェニールはファイバーをシャンクに巻き込んでしまわない様に後方へ撫で付けながら巻き進めていきます。
シェニールの隙間を等間隔に空けて3回転巻き留めました。
フックが#8なので3回転ですが大きいフック、シャンクが長いフックの場合で巻き付けられるのであれば4回転、5回転巻いてもよし。肝要なのは隙間を空けてシェニールを巻き付けるって事です。
アイの部分はスペースを意識して巻き留め。爪でマテリアルを押し込みスペース確保するもよし。
等間隔の隙間はピックツールで先に巻いたダビング材とシェニールを掻き出す為、壊さない程度にブラッシングするかの様に後方へ掻き出してボサボサにします。
①パートリッジやヘンハックル等の柔らかいハックル。
②使わない下部分はむしり取ります。
③クドいようですかアイの部分は空けて巻き留めます。
④ダブリングと言われる手法ですが、片側に指で毛を一方向に撫で付けてこの様な状態にします。
2、3回転ハックリングして適度な量が巻けたら巻き留め。
これもアイの直前の隙間を空けてです。
フィニッシャーでスレッドを縛り付けて完成です。
アイの隙間を空けるに拘ったのはこの最後の巻き留めスペースを残す為、そしてここがマテリアルで埋まると頭が太くなる、これがまた見た目がブサイクなフライになってしまうのですよ。
オリジナルの中禅寺湖仕様のマラブーフライ完成。
まーつさんはエキスパートなのでここまで細かい説明の必要はなかったと思いますが興味ある方も楽しめるように出来る限り解り易く書かせて頂きました。
上が今回#8で巻いたフライ。
下が現役当時に#6フックに巻いたフライ。
光の当たり加減の違いで濃いオリーブに見えるけど今回巻いたフライです、若干使用マテリアルの違いこそあれど当時と変わらぬレベルで巻く事が出来たかと思う。
と…ここまで書いてなんだが、あるあるなので気になって調べた所…まさかの事態、あるあるがホントにあった…TMC760SPはなんと11年も前に廃番になってる…さすが昔から自分のお気に入りをズバズバ廃番にしてくれるTIEMCOさんだ…ネイチャースピリットも現在は取り扱い無いのか?
これも時代の流れか…自分が離れている間に業界にもいろいろとあったのだろうが非常に残念。
フックはお好みのもので巻いて下さい。
マラブーはキャナルさんか…釣れない訳ではないしね…。