ミラのBGFKさんが投稿したカスタム事例
2025年04月15日 11時40分
プラセボ案件はプラセボではなかった
チップの積層セラミックコンデンサのインピーダンス特性が、
メーカーが言ってるようなものであれば
音は変わるはずだった
入れた場所は、
DACチップに直接入って行くレギュレータの手前
オペアンプの電源を作っているDCDCコンバータの出力部分
同じくパワーアンプのDCDCコンバータの出力
予想していた変化はSNの向上かと思っていたが
違っていた
低歪みと分解能の向上だった
オーディオ機器の能力のど真ん中の性能に関わるものだった
ヴェートーヴェン、モーツァルトの交響曲をいくつか聴きながら流し運転した
弦が波のようにうねっているなかで、
ティンパニーが跳ねている
ファゴットの空気ビートともいうような連打が踊っている
フルート、オーボエ、クラリネットが掛け合いをしながら空気が立ち上って行く
ヴァイオリンやヴィオラの波の次にチェロとコントラバスの波が加わって行く
たくさんの楽器が交ざり合いながら世界が作られていく
「交響曲」という日本語はよく考えられたものだと思った
たくさんの楽器が交じり合い響き合う
shymphonyという外国語を交響曲と訳した明治の知識人は凄いと思う
オーケストラはたくさんの楽器が交じり合い響き合う
これなのだ
オーディオでもこれが表現できているかがもっとも重要なのだ
ステージとか定位とか、はっきりいって些末だ
そんなものを評価基準にして聴いてるようでは全くオーケストラを聴いてないのと同じだ
また思い出した
あるイベントで聴いてもらったショップの方から
ある人は
「こういう音はいままで聴いたことがないのでコメントできないです」
別のショップの方は
「オーケストラ聴きに行ったことありますか?ステージが、、」
その時の自分の音は、今と比べたらダメダメだったのはもちろんだけど、方向性は同じだ
心の中で
前者には「まあそうでしょうね」だった
後者は「オーケストラ聴きに行ってあの音ですか?」と聴いたデモカーの感想を言う寸前だったが飲み込んだ笑
自分がいま出せた音で、
こういう記憶もやっと風化できそうだ笑