ランサーエボリューションのミッションに関するカスタム事例
2018年10月18日 23時40分
CT9A用 6速ミッション。
以前、別のSNSメッセージで質問を頂きまして、私の見解を説明しました。
皆様の中でも、500PSほどある我がランエボⅥで、6速ミッションでも大丈夫なのか?…っと疑問に思う方もいると思いますので、ココにも書きます。
メッセージを頂いた方は、サーキットを走るCT9A乗りの方でして、ミッションを載せ換えるに辺り、5速にするか6速にするかで悩んでおり、私のブログを見て、6速も検討したいとの事で、質問を受けた次第です。
おそらく、サーキット走行主体となれば、殆どの有名ショップさんなら、5速を勧めて来ると思います。
その理由は、ランエボの6速は、競技用ではなく、街乗りの燃費向上を目的としているため、5速MTスペースに、無理矢理1速を足した様なものなので、5速用ギアと比較して、ギア自体の幅が狭くなっているため、耐久性が5速と比較して不足している事が判ります。
実際、サーキットを主体とする方々は皆、例外なくミッションブローして、耐久性のある5速へ載せ換えているのが殆どです。
5速ミッションも含め、ミッションブローする原因の殆どは、トルク負荷によるもので、クラッチを繋げる際、一気にクラッチを繋げると、トルクが一気にミッションにトルク負荷が掛かるため、シャフトが捻れて折れたり、ギアの歯が欠けたりします。
私の6速ミッション、2基目になりますが、最初のは、20万キロ程になって、金属疲労によるシャフト捩れが少々発生して、ギアチェンジしにくくなってきため、走行距離の少ない中古品とニコイチで組んでいますが、それまで特に不具合も発生した事はありませんでした。
では、何故に私のランエボⅥは、パワーがあるのに、6速ミッションでも壊れずに走っているのかと言いますと…
クラッチを繋げる際、私のドライビングクセで、必ず半クラッチ状態で繋がりを確認してから、完全に繋げる様にしているため、トルク負荷がミッションへ一気に掛かる事が少ないためで、当然クラッチには負担かかりますが、犠牲になるのはクラッチ板ぐらいなので、万が一でも、他への影響が一番リスクが少ないためです。
(私のタイムが伸び悩む原因も、ここにあったりしますが。。。)
ただし、最近になって「フラットシフト」を導入しているため、負担が増えていると思いますが、現在は耐久性を確認しているところです。
そんな訳で、6速ミッション自体は特に強化しておらず、個人のクラッチ操作によるものと思いますので、正直に言えば、必ずしも…6速がお勧めとは言い難いのです。
富士や鈴鹿のようなロング高速コースなら、1速多い分の有利性で6速もありかなとは思いますが、それでも…ミッションの根本的な部分の耐久性は、5速よりも劣りますし、油温的にも無理があると思います。
こんな事を知っておきながら…
それでも6速にこだわるのは、他人がやってない事をやるという、快感という所ですね。
私のは、近々に油温対策として、ミッションクーラーを設置するので、6速の耐久性が向上するのか、検証する予定です。