1シリーズ クーペのN54・DIY・Tuner Pro・DMEチューン・燃調セッティングに関するカスタム事例
2024年12月07日 10時05分
Fuel modeが6(保護モード)になる事が多くなりました。
これを修正します。
DMEのROMをIKM0S(1M用)に書き換えてから、各シリンダーの点火補正がぽつぽつ出てきていました。
ログを見ながら点火タイミングを調整したりしているのですが、負荷と回転数に対して結構修正箇所があります。
なんか変だな~、なんか上でパワーが無い様な気もするしWGDCのマップをいじってもブースト増えないし・・・と思っていたところで、燃調の事を思い出しました。
燃料係数ではなくてAFR(空燃比)の方です。
Fuel modeも記録してログを取りなおしたところ、やはり・・・でした。
N54には燃料モードが22種類あります。
私のみんカラ記事からコピペしきれなかったのでURLをコピペ(爆
https://minkara.carview.co.jp/userid/3199567/car/3510601/8034159/2/note.aspx#title
上記URLから主なものを抜粋
Fuel Mode 2:** Lambda 1
- Description:** The DME is maintaining a stoichiometric air-fuel ratio (Lambda = 1).
Fuel Mode 6:**Component/Cat Protection
- Description:** The engine is operating in a mode to protect components, potentially including the catalytic converters.
Fuel Mode 15:** Emergency Run
- Description:** The engine is in a failsafe or limp mode, reducing power to protect itself.
Fuel Mode 20:** Spool
- Description:** Turbo spool mode, optimizing parameters for quicker turbocharger response.
Fuel Mode 22:** Injector Adaptation
- Description:** The DME is adjusting fuel delivery to account for injector variability and ensure consistent performance.
通常走行モードは2、過給圧を上げている段階のモードでは20(ROMによって2⇔20の切替ポイントに違いあり)です。
通常はDMEがこの2種類を切り替えて走行しています。
これが高回転時に6になっていました。
触媒保護及び、エンジン保護モードです。
そもそも、点火タイミング補正も入っているという事は、目標のAFRに対して設定した点火タイミングが追い付けていない状態を表しています。
これにはオクタン価も関係してきますが、私はAFRを高回転で純正よりもリーン側に寄せているので、それが原因の一つでしょう。
ちなみに黄色のチェックランプが付くと大体は15、インジェクターを交換してINPAやISTA等でコーディングしないと22になります。
ログからモード6に切り替わるポイントを負荷と回転数のラインから割り出して、ひとまずAFRをリッチ側(数値減)に変更します。
ちなみにこのAFRマップは純正状態ではありません。
N54はストック状態でVANOSが高回転時にオーバーラップを減らす方向へバルタイを振っている(=雑に言うと回らなくなる)から出力カーブは下がり傾向になる・・・のはずなので、今回の対処は厳密に言うと手抜きなのですが、ひとまずこれで様子を見て回します。
まだ足りなかったら更に変更、ある程度まで直さなければならなくなったら一度純正状態へリセットしてやり直すことにします。
この手の作業は久しぶりだったのでチューンの順番を間違えてしまいましたが、原因を切り分けて対処して正常に戻したいところです。
この数値にした後、まだモード6に入ってしまうので再度ログから該当箇所のAFR値を下げました。
結果として本来の2⇔20を行き来する状態に持っていくことが出来ました。
モード6のマップも数値変更が出来て通常時のAFR相当を維持させる事も出来るのですが、一応名目は安全機能に相当するので実稼動状態に合わせる方針は変えずに現車セッティングをしていきたいと思います。