ハイラックスのスタック・高知四輪駆動パトロール・個人的な意見に関するカスタム事例
2025年07月13日 21時52分
本日、無線連絡を受けて臨場した現場は、前回の投稿のまさにそれでした。
降りで進入してきて、登れないパターン。
川に近づき過ぎており、リカバリできない状況でした。
ミセス・ウインチと臨場し対応させていただきましたが、お礼にいただいたビール(もちろん最初はお断りしましたが)を今飲みながら投稿しています。
ありがとうございました笑
ミセス・ウインチの手動ウインチ🤣
しかし、レスキュー現場における彼女の活躍には本当に助けられています。
私たち二人でレスキュー方法を確認した後は、積極的にドライバーさんに話しかけてくれ、牽引に必要な車両付属品の準備や助言、また不安がっている相手方に対しての声掛けなど、ワンオペでやってる時と二人でやってる時とでは、二人の方が私も安心感があります。
さて今回は、平坦な場所でのスタックについてです。
前回書いた通り、慣れていない方向けです。
また、リカバリグッズ等は持っていない状況を想定しています。
ここまででもう答えは殆ど出ています。
「平坦な場所でのスタックはロードサービスに依頼してください」笑
これはもうドライバー個人の危険予知能力と言いますか、写真では分かりずらいのですが、スロープの先はフカフカの砂地です。
勘の言い方はこの砂地直前で停車し、帰って行かれる方もいます。
が、そのまま進んでしまうと…
すぐにスタックしてしまいます。
前回同様、ハイラックスを使用しての説明です。
ハイラックスはH2FRの2WD状態で駆動しています。
こうなったらもう何もしないで、ロードサービスに依頼してください。
状況を確認してみましょう。
砂利がホイールまで達しています。
こうなると何が起こるか、次の写真以降で説明したいと思います。
先程のハイラックスの右後輪付近の写真です。
無数の砂利がリーフスプリングに乗っているのが分かります。
(脱出の為、このあとH4を使用しました)
これだけでしたらマシなんです。
次は実際にスタックした車両の足周りを見てみましょう。
軽四車両ですが、ホイールまで達した砂利は先程のハイラックスと同じ状況です。
ホイールキャップの中に小石が見えます。
フェンダーアーチ両端まで沈んでいます。
当然、シャシー、バンパーも接地状態です。
レスキュー後、足周りの異音からのタイヤ取り外しです。
ブレーキ関係に小石が多数入り込んでいるのがわかると思います。
よく見るといますここにも。
ピントズレですが、アーム類にもたくさんの小石砂利の状況です。
小石のサイズにもよりますが、ホイールとブレーキキャリパーやブレーキローターの間で挟まれて、破損の可能性もあります。
こうなるともうロードサービス→整備工場のセットです。
また、こう言うことも起こります。
この車両は元々バンパーをヒットさせていましたので、バンパーが外れやすくなっていましたが、新品でもこうなる可能性はあります。
この車両も完全にシャシー接地、写真は残していませんが、アームやブレーキ類に無数の砂利が入り込んでいました。
さて、平坦な場所でスタックした場合は、どのタイミングで諦めると良いでしょう?
これは私の考えですが、自車のホイールの高さまでスタックしてしまったらやめましょう!と言うことです。
アウトです笑
この辺りでやめてもらえると、レスキューし易いですし、レスキュー後のダメージが少なくなります。
ホイールまで達した場合、ホイールスポークが勢いよく砂や砂利を巻き上げてしまいます。
その結果、足周りのあちらこちらに入り込んでしまい、噛み込みによる異音や作動不良の原因となり、最悪の場合自走させられなくなります。
比較的大きな砂利の硬めの地面の場合でしたら、早期に多人数で押せば、脱出の可能性もあります。
しかし、地面が柔らかければそれも無理で、この写真の時の臨場時、この状態で7名程で押していましたが、完全に接地していてビクともしていませんでした。
また、スタックした時に周りの砂利を掻き出す方がいますが、シャシー下全体の砂利を除去できるなら良いですが、このようにタイヤ周りだけ掻き出しても、単純にタイヤが沈み込んでシャシー接地、バンパー破損に繋がります。
これはロードサービスに断られた事案ですが、こうなると横転の可能性もあります。
正直怖かったです💦
四駆だって判断を誤るとこうなります。
また、変にもがいてしまうと車両の角度が変わってしまい、こちらも変な角度で引っ張る事になり、双方の車両にダメージが及びます💦
長くなりましたのでまとめます。
①まずは進入路の確認
②もしスタックしたらもがかない、ホイールまで沈み込む前に諦める
③ロードサービスの手配
これだけです笑
これで愛車へのダメージが少なく済みます🫡
今日の仁淀川は雨、水質も悪く、気温も低かったですが、それでも暑くて飛び込んでしまいました。
ミセス・ウインチから「唇が紫になってる」と言われて、川から上がりました。
無理は禁物です笑