デミオの3Dスキャナー・QIDI X-MAX3・サイドパネル・3Dプリンター・既製品キャンセル界隈に関するカスタム事例
2025年07月08日 19時23分
へえい
猛暑が続いて皆さんもお家でデミオをカスタムして過ごしていることと思います
して
以前にフェンダー交換の投稿をしたところ、
フェンダーとバンパーの段差が
嫌いです
かわいそ
だーさっ よーわっ みっともな〜! w
などのご意見が多数寄せられました。
じゃあFRPで作ってみようかと思いましたが、何やら様々な材料が必要な上に手間や手順も複雑でとても自分のチンパンな知能では出来そうにありませんでした。
丁度その頃にCADでデータ作成し3Dプリンターで出力するKUHL工場の動画を見かけました。
それってワンオフのはじまりじゃんよ
外装パーツを作るRTA、はぁじまぁるよー
まずは車体をスキャンするためのスキャナーを最速で購入します。(55フレーム以内)
使いこなせるようになるまで何日もかかりましたがモデリングデータがノーミスで作れればお釣りがくるので続行します。
試しにどのご家庭にも転がっている予備のルーフスポイラーをスキャンしてみます。
俺の予知は3Dデータが完成する事を選んでくれている!!
うおおっ…うおおっ…うおおっ…うおおっ…
こっ…こっ…こっ…こっ!
これは何だッ…!
俺は何を見ているんだッッ!!!
これが…『レクイエム』だ
お前のスキャンしている物は確かに真実だ
確かにお前のスキャナーが実際に読み取るスポイラーを見ている
しかし…実物通りに出来た3Dモデルに到達する事は決してない
測定の終わりがないのが「終わり」
これが『ゴールド・E・レクイエム』
お、俺は…始めから何もスキャンできていないッ!!
どうやら赤外線でデータを収集するタイプらしく、光沢があると乱反射してしまいデータが上手く取れないようです。
対策として暗闇で使用するか対象物にベビィパウダーを塗りたくると良いとあったのでパウダー塗ったら大丈夫でした✌
という訳で車体は夜にスキャンします。
マーカーがあるとより正確にスキャン出来るのでマスキングテープを不規則に貼ってます。
カメラ越しだと照射している赤外線が見えますね。
夜中1時過ぎにやってたので不審者とかが現れないか心配でした。
スキャンしたデータは点群と呼ばれる座標だけのデータ形式になってるので、その点群をメッシュという三角形の面の集合体形式に変換します。
ここでデータを軽くするためにある程度までポリゴン数を粗くしCADで使いやすくします。
メッシュ変換したデータをCADソフトで読み込んだら、メッシュをサーフェスと呼ばれる面1つ1つが各オブジェクトになる形式に変換します。
サーフェスになったら直接スケッチなど書き込めるようになるのでバンパーとフィットする面にスケッチを描いて側面からベースを作ります。
CADの基本としては塗り潰す囲いをスケッチし、囲った形状にサーフェス(面)を貼り、サーフェスを押し出してソリッド(立体物)を生成する手順です。
基本的なソリッドができたら結合や面取り、アールをつけたりして仕上げます。
サーフェスで囲んだだけの立体物は中が空っぽ(体積がない)状態なので削ったり切断したら穴が空いてしまうので出来ません。
なのでソリッドにしてから凹ませたり穴を開けたりする必要があるのですが、何でもソリッド形状で加工出来る訳ではありません。
段差なく削ったり曲面を作り直すなどの時はソリッドをサーフェスに戻さないと修正できない場合もあり、どちらで編集すべきか見極めるのがCADの難しいところだったりします😅
今回のサイドパネルの場合はバンパーフィット面のサーフェスを作り、それを押し出しフィレット(面取り)で形状を整えました。
片側だけ出来たら術式反転してデータ完成です。
変化しない寸法公差と完全に左右対称の物が出来上がるのはFRP成形より優れている部分かもしれませんね。
コロニー公社の空調機が届きました。
購入した機種はQIDIのX-MAX3。
夏🍆が入った後にと思いましたが、
購入ヶ万出 機内さんになってしまったので注文。
3Dプリンターは最新であればあるほど良く、安物買いの銭失いが顕著なジャンルなので妥協せず評判の良い機種を買いました👍
マジで速いです。
325×325の大きなビルドプレートを持ちながら600mm/秒の爆速スピードでアクティブチャンバーまで付いちゃってます。
3Dプリンター界隈だと嫌というほど見るテストプリントのお舟。
ABSは歪みやすいのですが実測したところ0.02mmのプラス誤差程度でした。
CADで製作したデータをスライサーと呼ばれる3Dプリンターの制御や出力準備をするソフトにエクスポートします。
3Dプリンターのセッティングやスライサーの設定などは自分も全容を解明できていないので別の機会に詳しく投稿したいと思います。
歪みねぇな♂
フィッティングは専用設計なので申し分ないですね
多少のプリントずれや段差があるのでパテで修正。ABSは割と硬くて♯120じゃないとゴリゴリ削れません…
塗装
(青塗料が)薄すぎィ!
イクイクッ! ンアーッ!
印刷ズレの段差がデカ過ぎる!
やめてください大佐!
下地の処理不足は連邦軍において最も恥ずべき行為です!
一般外装は黙っていろ!
これはフィラメントABSの樹脂である!
正規の下地処理とはやり方が違う!
なにはともあれ遠くから見れば反射なんて分かんないですし写真に写らなければOK理論で
一体感ある気がする
最後に貼り付けたパネルをコーティングしたところでタイマーストップ。
完走した感想ですが、春先の出費が多くプリンターをすぐ購入できないガバもあり実現まで3.5ヶ月かかりましたが無事完走しました。
FRP成形のオリチャーはたろーさんが頑張ってくれると思います。
今後はノウハウや機材が揃ってるので次のパーツRTAはスムーズに走れそうです。
ザ・エンドってね