ミニキャブバンのBGFKさんが投稿したカスタム事例
2025年06月13日 10時22分
おはようございます
2025年6月13日今熊山
自分の今の思想的な立ち位置は、左右に多少の振り幅のある中道だなと思っている
昔はザ・左であった笑
これは親の影響、特に父親の影響があるなと
父親は父親で、父親の祖父(私の曾祖父)の影響があったようで、昔話していたのはそのお方は大正時代の無政府主義運動に参加してて官憲に狙われてたらしい
その反動か、私の祖父はノンポリであった
祖父は自分も二十歳までは近くにいたのでよく覚えてはいる
それで父親なのだが、私が小学校高学年くらいの時か言ってたのが
「自分は売るために絵を描いてない」
と言ったことだ
なんでそう言うことを言ってたのかは覚えてないが、多分私が「なんで絵売れないの?」とか言ったことがきっかけだったと思う
そして母親がその父の言葉を解説しはじめた
「絵が売れるようになるのってものすごく大変で、もし売れたらもっと大変になるのよ」
「売れる絵描きになるには、まず何とか展とかの展覧会に絵を出して、そこで一番とかになる必要があるの」
「そこで賞をとるには、その展覧会のボスに取り入って、その方の絵を買わないといけないし、盆暮に付け届けが必要なの」
「それで賞を取れたら銀座の画廊で個展をやるの そこで画商(=絵画売買のブローカー)に見初められたら売れる絵描きになれるのよ」
「でもそれで売れっ子の絵描きになると、仕事はどんどん来るんだけど画商からこういう絵を描いて、って指示が来て結局自分の描きたくもない絵をひたすら描くことになるのよ
だからお父さんは売るための絵は描かないの」
「私はそこまで極端じゃないから売り物の絵は描くけど」
という話であった
昭和時代の絵画の世界だけど、同じような話は時代とジャンルを超えてどこでも似たようことはあるよなあと
父親のこういう「反権威」なところは、振り幅のある中道になったとは言えいまの自分にも残ってるなと