レンジローバーのボディマウント交換に関するカスタム事例
2025年05月05日 20時22分
1987年式クラシックレンジローバーに乗っています。(model yearはDA) 中古並行物、3.5LガソリンV8 EFI、LT77 5速マニュアル、手動センターデフロック可能なLT230Tトランスファー。 ボディカラーは、元色はカスピアンブルー。2021年秋にセルフオールペンして艶消しベージュへ。 布シートでパワーシートなし、サンルーフなし、ABSなしの無い無い尽くしのシンプルな仕様。 2023年にフルコン化しました。 他にジムニーSJ30 とJB23 も持ってます。
一年半ほど前に買ってあったボディマウントの交換、面倒くさくて延ばし延ばしにしていましたが、GWの休みに気合を入れてやりました!
ボディマウントの交換はワークショップマニュアルにも載ってなくて、海外のネットにもほとんど情報がありませんでしたが、satoshicrrさんやshibaさんの投稿を参考にやってみました。
購入してあったのは社外品のボディマウント、計20個。
私の年式は9/16インチのボルトでした。
おそらく新車時から外してないマウントボルトはサビで固着していて、加えてナイロックナットだったので外すのが大変でした。
でもインパクトなどは使わずに全て手回しで慎重に外したら壊れずに全部外れました。
マウントのナットを全て外したら、燃料タンク前のリアシートベルトのアンカーを外します。
長い方のシャーシ側ボルトは固着していたので、荷室床板のベルトアンカー側のボルトを外しました。
トランスファー近くのボディとフレームを繋いでいるネジも外します。
ステアリングのロッドは外さずにそのままで。
(大丈夫でした)
給油口のゴムホースもとりあえず外さずにそのままで。
(大丈夫でした)
こんなに潰れてヤバい状態でした。(後ろの一番ひどいところ)
ボディを上げる時にフレームも一緒に持ち上がってしまうのでフレームとアクスルを固定しておいた方が良いと、satoshicrrさんから聞いていたので、丈夫そうなバンドで縛っておきました。
(縛らないでやったらダメでしたね、笑)
全てのナットを外したら、パンタグラフジャッキ2個(ジムニー用1トンのモノ)でボディを上げていきます。
なお、運転席側と助手席側それぞれ片側づつ上げて交換し、上げない方は念のためズレないようにボルトナットは外さずに緩めるだけにしておきました。
危険な作業なので、ジャッキにぐらつきがないか、変な音がしないか、どこか引っ張られているところはないか、なと注意深く観察しながら上げました。
ちなみにジャッキをかける場所はできるだけ丈夫だと思われるAピラー根本と、Bピラー付け根の2箇所としました。
4cmほど上げるとマウントが外せます。
あまり上げすぎると良くないので、アップ量は必要最小限にしておきました。
ボルトが真っ直ぐに外せない場所でも斜めにして抜くことができます。
マウントボルトの真上にクラッチ配管があるところでも、ボディを浮かせてボルトを斜めにすることで抜けました。
マウントを外すとひどい錆…
ほぼ全ての箇所が錆びていました。
この後、サビとの戦い。
ざっとサビを落として…
サビキラーを塗布してから黒塗料を塗りました。
なお、かなり腐食はありましたが、幸いに鉄板はまだ残っていたので鉄板の溶接などはしませんでした。
新しいマウントを入れます。
こちらも。
(リアのタイヤハウス前)
こちらも。(サビが一番ひどかった最終クロスメンバーのところ)
交換後に試運転してみましたが、乗り心地が良くなりました。
具体的には細かい振動がなくなりました。特に私はマッドタイヤを履いていて、発進時や停止直前でガタガタとタイヤノイズが大きかったのですが、それがかなり静かになりました。
私の場合、作業が遅いので、完成まで2日半かかりました。
全身が疲労困憊しましたがやって良かったと思いました。
新車から38年経過したボディマウントゴム。
こうして比較すると、潰れて劣化が激しかったのはNo.2(バルクヘッド付近)とNo.5(最終クロスメンバー)であることがわかりました。
長い間お疲れ様でした!