じゅくたろうさんが投稿したカスタム事例
2025年05月17日 22時32分
授業を抜け出し
彼女のか細い手を引き
季節ハズレの海へ行った。
国道247号線を渡ると
防波堤の向こうに
二人の未来が輝いていた。
遠い夢をかたり
壊れそうな約束をした。
その帰り
海辺の駐車場に一台のミニがあった。
赤いミニクーパーだった。
彼女はキラキラとした目で言った。
可愛い!コレ乗りたい!
俺が免許取ったら
乗せてやるよー!
それが
叶わぬ約束になることなど
その時のふたりには
わからなかった。
今も
赤いミニクーパーだけが
ふたりの夢を待っている
熟太郎。