X6 Mのメリノレザー・シュアラスター レザーケアローション・レザーダッシュボードに関するカスタム事例
2025年04月25日 07時40分
仕事のキリが良く定時過ぎに帰路へ。
少々クルマのメンテナンスでも。
オールレザーのダッシュボード。
南ドイツの「メリノ」。
非常に柔らかい牛革を使用しており、スムースな表皮がデリケートな素材です。
新車からの高年式であれば、基本的に水拭きのみでほぼフリーメンテでいけると思います。
スムースレザーは、素材そのものに凹凸や皺がないため高級感?がありますが、その手入れは実は結構面倒です。
全く手入れをしないと痛みが発生しそうです。
それに経年車となると次第に皮革の油分も抜け、熱や紫外線の影響で色褪せも発生します。
皮革に油分を注入するのは、クルマのレザーの場合は素材によっては難しいようです。
それもそのはず、クルマのレザーの表面は塗装と樹脂によるコーティングが施工されていて、多少の汚れや水分の付着を考慮して仕上げられています。
レザーケアローションは保湿を謳っているものの、塗装面より下部の革繊維にまでは浸透はしないと思います。ベタベタのオイル付けであれば浸透していくかもしれませんが、革が柔らかくなって伸びる等の弊害が出てくると思います。
カウハイドのライダースジャケットは塗装はしているものの、樹脂のコーティングはしていないため、ミンクオイルやワセリン系のオイルを吸収させ、しなやかな着心地を自ら仕上げていく愉しみがあります。
しかしクルマは?...。
むしろレザーケアローションは、表皮の汚れを取り、薄い油分でコーティングする事で、見た目の色あいが濃くなり綺麗に見せる効果があると考えます。
タイヤが濡れた時に黒さが際立つあの感じです。
スムースレザーへのレザーケアローションは均等に塗り広げるのが難しいです。
写真はウェスに塗布し、広げてからの乾拭き。
ローションが直接乗った部分と広げた部分に差が出てしまい、光の角度によっては少しムラがある状態です。
これは塗り広げる時に、一方方向に広げたために発生しています。
こちらはどうでしょうか。
前の写真と異なり横方向のムラがありません。
これは塗り広げる時には横もしくは縦方向に広げるのではなく、円を描くようにした結果です。
こうすることで幾分塗れているところとそうでないところの差を極力なくす方法になります。
昨年の夏に新品交換したステアリングホイール。(レザーケアローションはつけていない)
できれば他の部分もこれくらいの光沢のないレザーの状態を維持したいものです。
ガラスウインドウ周辺は熱の影響を特に受けやすい位置でダメージがありそうですが、そこ以外はあまり気にしなくても良さそうなところです。
蓼食う虫も好き好き。