1シリーズ ハッチバックのBMW・n55r26・n55に関するカスタム事例
2025年07月09日 10時32分
RBや2JZを凌駕するレベルの、耳が幸せになるエンジンを知ったのでベストカー風にまとめてみました。
N55の究極進化型「N55r26」爆誕!
——9000回転常用も視野に入る“超高回転志向”のフルカスタムエンジンとは?
BMWの名機「N55」をベースに、サーキット志向のユーザーに向けて設計されたのがこの「N55r26」だ。驚くべきは、9000rpmという高回転域を常用可能な仕様。日常使いはもちろん、サーキットでも“本気”で走りを楽しみたいユーザーにうってつけの一基だ。
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【仕様と価格】
このN55r26には、専用設計のワンピース削り出しクランクシャフト、Hビームコンロッド、鍛造ピストンに加え、ポート加工されたヘッド、強化バルブ&スプリング、ビレット製オイルポンプなど、フルチューン並の内容が標準装備。オイルラインも見直されており、エンジンとしての完成度は非常に高い。
なお、本格的なロードレースで使用する場合は、S55用のオイルパンとバキュームポンプへの交換も推奨されている(別途見積もり対応)
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【選べる3ステージ構成】
各ステージとも基本設計や部品構成は共通で、以下の内容を含む:
• 削り出しクランク
• Hビームロッド
• ビレットオイルポンプ
• ポート加工済みヘッド
• HDバルブスプリング
違いは、ブロックやボルト、カムなどの仕様にある。
• ステージ1:650〜700whp対応($19,500)
純正オープンデッキブロック+ARP2000+軽いポート研磨
• ステージ2:850〜900whp対応($22,500)
CSSクローズドデッキ加工+ARP2000ヘッドスタッド
• ステージ3:1000whp超対応($23,999)
クローズドデッキ+ARP625+シュリック製カム+5軸CNCポート
【なぜストロークを短くしたのか?】
標準のN55B30はボア84mm・ストローク89mmのアンダースクエア設計。これは中低速トルク重視の構成だ。これに対し、N55r26はボア84mm・ストローク79mmのオーバースクエア設計。高回転域での伸びとレスポンスに特化しており、まさに“レーシング・ストリートエンジン”。
従来の「ストロークが短い=パワー不足」論も、このエンジンには通用しない。**回転数×トルクの式(HP = Torque × RPM / 5252)**に従えば、9000rpmというレッドゾーンによって、従来の3.0Lエンジンに匹敵、あるいはそれ以上の出力も狙えるというわけだ。
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【ストロークダウンのメリット】
• 高回転域での摩擦損失軽減
• クランクの振動抑制
• ピストンの平均速度低下
• レスポンス向上
• 軽量化
• デフのファイナルを3.91や4.10にしても活かせる特性
• 長時間高回転域を維持できる耐久性
まさに「走りのためだけに生まれたN55」、それがこのN55r26だ。
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まさにN55の“最終形態”ともいえるこの一基。「刺激」と「耐久性」を両立させた高回転ユニットに、サーキット派BMW乗りは注目すべし。
気持ち良すぎる。アメリカ人はぶっ飛んでて面白い。