1シリーズ クーペのN54・DIY・135i・インテークパイプ交換・すごく大変だったに関するカスタム事例
2025年05月04日 21時51分
先日「Victor GIKEN」さん(https://sites.google.com/view/victorgiken/home?authuser=0)より加工して頂いた、吸気側のアウトレット(バンク2側)を交換します。
純正のアウトレットはBMWの工場アッセンブリーの行程の都合上、ステアリングシャフトとのクリアランスを確保する為に大きな絞りがあります。(写真最下段部品)
これの絞りを解消する為の加工をしてもらった物を取付です。
目標はこの絞りがあるパイプの交換です。
作業自体は全部上から出来ます。
対象のパイプへアクセスする為に、ラジエータのファンシュラウド、真空キャニスター、クーラントリザーバータンク、ブーストソレノイドが付いているヒートプロテクションを外します。
私はステアリングシャフトも外しました。
RHDはとにかくステアリングシャフトが邪魔です。
ステアリングシャフトを外さずに手を突っ込むだけでどうにかしようとしましたが・・・パイプとタービンを接続しているVクランプを分離する事が出来ず。(汚れに熱も加わって固着)
工具を突っ込んで外力を与えるスペースを作る為に画像の個所のボルトを外し、下に潜ってステアリングラックを前にずらして抜きます。
バンク1側は何の苦労もありません。
HEXソケットを使いましょう。
問題はバンク2側で・・・。
青丸の個所にバンク2側のVクランプを固定するボルトがあります。
ここを緩めるまではステアリングシャフトを抜かなくても処理できます。
バルクヘッド付近からジョイントとフレキシブルを連結しまくって緩めることが出来ます。
バンク2側のVクランプです。
固着+スペースの無さで外すのに大変苦労しました。(^^;
で、こいつは取付の時も大変苦労します。(^^;;;
最終的には片手指先の感覚だけで作業を進めることになると思います。
やることは単純明快なのですが・・・。
なんとか着きました。
純正状態のパーツをベースに3Dスキャンで形取りをし、治具を製作して溶接という工程を踏んでいるそうなのでフィッティングも実際組立時のクリアランスも問題ありませんでした。
バンク2側のパイプを先に組み、新しく手配したシリコンホースを組みます。
(ZAP φ38 76mm https://www.amazon.co.jp/dp/B0D7VKCR79?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_title&tag=offa01-20)
加工時の微妙なバラつきはここで吸収できます。
組んでホースバンドで締めて、周りを復旧したら作業は完了です。
今回はタービンのアウトレット側の空気の流れを改善しました。
これにより、3速2500rpm付近でアクセルを踏み込んでから0bar→1.28bar弱(フルブースト)に到達した時の回転数が変化しました。
今まで3400rpm程度だったのが3100rpm程度に向上。
過給時の障壁が減り、空気の流れが良くなったからです。
DMEのWGDCマップを変更せずとも、今まで取っていたログに比べて数%程度?DCが下がっていました。(=負荷減)
現状は純正のTD03タービンそのままなので大きな変化は目に見え難いですが、今後はシリコン製のタービンインレットの導入と純正タービンのハイフロー化を目論んでいます。
流量が大きくなればなるほど小さな丘は大きな壁となって抵抗を生むことになるので、現状で「変化が見えた」というのは大きな要素であると考えています。
次はインレットの交換・・・あれこれ大袈裟になる作業にとりかかる予定です。