1シリーズ クーペのN54・DIY・DMEチューン・スロットルレスポンス・電スロに関するカスタム事例
2025年05月29日 00時27分
先日、駄々洩れでAFRをおかしくしていたインジェクターを交換しました。
これによりバンク1はIndex07~08、バンク2はIndex11~12で住み分けとなり、BMWが推奨しているらしい?インジェクターのバージョン分けを守る形になりました。
これで片バンク安定により高回転高負荷の6番失火が治まるか???と少し期待してテストしましたが・・・変わりませんでした。エェー知ってましたともーハイー。(^^;;;
まだ別の要因がある様です。
ですが、HPFPは先日修理して最後に組んでから問題なし、インジェクターも好調・・・少なくとも燃焼起因の問題は大方潰せたと思います。
後はいよいよDMFWなのか、エンジンマウントの振動が影響を及ぼしているのか・・・メカ起因の要素の可能性が上がってきました。めんどいですね。(^^;
インジェクターを交換したので冷間アイドリング時の高燃圧を乗り越えられるか?と冷間時の燃圧値を元に戻したところ、失火(ボボッボボッという音)もなく安定してアイドリングする様になりました。
低負荷時に起きる失火の症状、プラグでもなくコイルでもない様だ・・・という時はインジェクターの可能性が高いという事が改めてわかりました。
私は海の向こうから中古(Index11)を調達しました。
値段の安い新品(20000~45000円)のIndex09、Index12はコピー品か不具合品をリビルドしたか、そもそもリビルドもせずにバージョンコードを書き換えたか、といった怪しい類の物が日本のネット(楽天、アマゾン、ヤフオク系)にも溢れかえっています。
大体はeBayやAliExpressで仕入れたコピーorリビルドの転売です。注意しましょう。
で・・・本題です。
以前ROMデータをIJE0S→IKM0S→INA0Sと書き換えて、燃圧調整の為にIKM0Sに書き換えました。
ペダル操作時のスロットルの動き具合に「なんか違う」という感覚もあっての事です。
画像は頂き物ですが、丸印部分の空間に差があるのがわかると思います。
INA0Sでもこれがあったのですが、インジェクター交換を機に再びINA0Sに戻しました。
何故、再びINA0Sに書き換えたかというと「なんか違う」を感じていた原因、丸印の空間を調整する方法を発見したからです。
ペダル操作時の入力カーブを補正する係数のテーブルがある事はわかっていましたが、どうやらそれだけではなく他にも項目があるのだという事を知り、探して発見しました。
他にも色々いじれるテーブルの量がINA0Sは多いというのもあります。
この図はスロットルの入力操作に対する制御介入の項目、及びポイントを示すものです。
N54エンジンのDMEであるMSD81、MSD80の内部資料に書いてあるそうなのですが、スロットル入力具合に対する補正の項目がいくつか記されています。
これらの曲線を整形する以外に、そもそもの入力に対する反応速度を決める項目があるのです。
それがこれです。
超有識者がINA0S用に定義してくれていて、値を変えたら正に「これこれ!これだよこれ!」というスロットルレスポンスを実現出来ました。
ピーッンとスロットルワイヤーを張ったNAエンジンの連スロビッグバルブ仕様と例えれば伝わる人が多いでしょうか?
ピーキーで神経質なアクセルワークが必要な状態になりました。
どんな反応速度かというと、がこの動画です。
1速や2速でアクセルペダルをチョンチョンチョンとオンオフすると、めっちゃガクガクと駆動系に良くなさそうな挙動を可能にします。(^^;
ですが、私は小ストロークのペダルワークで走りたいという奇特な人種なのでこちらの方が性に合っています。
6MT車の中でもROMによって恐らく差があり?ROMを変えてMHDでスロットルの項を調整しても詰められない部分です。
これにはもちろん6AT(6HP)用の設定値、DCT用の設定値があります。
駆動系保護の為です。
ちなみに6AT&DCT車でMHDを使ってスロットルレスポンスを最大まで良くしても、1M同等のスロットルにはなっていません。
駆動系保護やトルクリダクションのエラー等が考慮されて若干の減衰が入っています。
フォーラムでMHDの開発者がフィードバックを募って塩梅を決めていました。
本当に1M同等を実現したい場合はカスタムチューンを実行するしかありません。
この設定を行ったことにより、ペダルを離した時のスロットルの推移が1Mよりも更に敏感になり、タービンアクチュエータの動きが変わり、バブリングの最適なタイミングも崩れることとなりました。
調整を行ったことで大体良い感じに戻ってきましたが、まだイマイチ感があります。
またちまちまと調整をしていきたいと思います。