1シリーズ クーペのN54・DIY・HPFP・トラブル続き・トラブルシューティングに関するカスタム事例
2025年05月20日 17時19分
先日HPFPを修理してから様子見をすることにしていましたが、実は様子見はすぐに終わってトラブルシューティングを重ねていました。(^^;;;
物事の流れとしては
①オイルシールが抜ける→からの内部オイル漏れ
②5W-40から10W-50(普段のエンジンオイル)に変更→2速で低~中回転時に高圧の数値低下の傾向あり(3速高回転は問題なし)→その後外してみると漏れてはいない、2速低~中回転で燃圧が50bar程度まで下がるのは正解っぽい?(他の人のログを見る限り)
③漏れる原因はオイルの粘度なのか?オイルシールが馴染む(今回の用途であれば必要ないはず)前に上まで回したのが原因?→オイルシールを新品にしてもう一度粘度薄目(10W-30)を投入、車載前に慣らし運転してみる
④搭載して半日街乗り、何回か高回転まで回した後にリザーブ膜の位置を測定するとオイルが減少した(=漏れた)様子あり
⑤再び10W-50を充填し直し、再び様子見
⑥オイルシールを何回か脱着してしまっているので後日再度新品に交換
といった具合です。
何回もHPFP脱着をしたので、インマニも外さずに車載から摘出までものの数分で出来る様になりました。(^^;
内部の加圧膜の引っ張り具合を測る器具(つまようじ)です。
左端から15mm、19mm、24mmの印付けをしています。
良い、まあまあ良い、ヤバイの順番です。
先日の投稿後に再度調べ直し、純正新品の膜位置を測った人によると新品は13mmだったそうです。
何が正かよくわかりませんが、各部に不具合が暫く起こらない組み合わせを正にしたいと思います。
①の時の状態を車載で確認した時に「あ、これやり直さなきゃ・・・」と認識して摘出後に改めて測った図です。
ヤバイを通り越しています。(^^;;;
HPFPとインパクトドライバを繋いだ簡易ベンチです。
緩い回転で暫く回して、軸とオイルシールのリップを馴染ませます。
メーカーの技術資料(これはジェイテクト)にも、暫く馴染ませる時間が必要という記述はちゃんとあります。
今回の組付状況に関してはあまり影響は無いだろう(オイルに沈殿下で組付)と考えていました。
しかし、行程を簡略化した故に漏れた可能性も十分にあるので今回は全ての手順をキッチリ踏むことにします。
インパクトドライバのソフトモード(900rpm)で一時間、パワーモード(3600rpm)で30分程度回しました。
軸回転用のボルトを外し、垂れたオイル類を拭き取ってHPFPを復旧します。
ちなみに今回のインパクトドライバの回転数=クランク回転数ではありません。(スプロケを介して比率が変わっているため)
再構築して車載後にテストした結果、街乗り域(~4000rpm程度)での燃圧は変わらず異常無し。
上まで回してもしっかり高圧が維持されます。
・・・を少し繰り返していると、高負荷高回転で高圧が下がる症状が再発。
嫌な予感がして、そのまま真っ直ぐ自宅へ直行。
リンプモードにはなりませんでしたが帰宅してから膜位置を測ってみると、元々17~18mm辺りだったのが大体20~21mmに移動していました。
う~んこれは漏れてますね~(^^;;;
というよりも、インパクトドライバで回した後に垂れていたあのオイル・・・ボルトで塞がれて詰まっていたオイルではなくて、回して漏れたオイルだったのかもしれません。
ということで、再び中身を充填し直すことにしました。
10W-50は2回目に入れて、これもダメだと勘違い?したものです。
新品のオイルシールを再び手配はしていますが、今までダメだったもの(柔らかいオイル)がこれで良くなるのかを改めて確認は出来るはずです。
また、今回の充填時にオイルシールの外輪接触面、ハウジング側に細かな傷を見かけました。
傷消しシール仕上げが出来る様にコンパウンドを用意しておこうと思います。